有限会社島根ポークが島根県浜田市よりゲストへケンボロー芙蓉ポークのおいしさをお届けいたします

飼料

養豚経営にとって飼料は極めて重要です。
SPCでは、創業以来ケンボロー種に最も適した飼料設計を独自に行い、美味しさを追求しています。
また、季節や原料の品質により、1年に3~4回、飼料設計の見直しをしています。

芙蓉ポークと島根ポークの違い:芙蓉ポーク美味しさの秘密】でご紹介した通り、給与飼料と肉質とは極めて密接な関係があります。また、飼料は美味しさだけでなく、《安全性》についても大変重要なファクターとなります。

飼料費と安全性

「生産コストの半分以上を占める飼料費をどうすれば安くできるか?」

養豚を始めた40年前のこと、私たちの飼料作りは、今で云う「食品残渣(エコフード)(リサイクル飼料)」を収集することからスタートしました。

農場の規模拡大に伴い、栄養学を学ぶと共に飼料配合設備を導入して、単味
飼料を使用した《自家配合飼料》の作成に取り組みました。そのうち、飼料へ
の抗生物質などの抗菌製剤の残留が全国的な問題となり、『飼料の安全性の
確保及び品質の改善に関する法律(飼料安全法)』の改正となりました。それに
伴い、飼料製造管理者の資格をとり、安全性・品質管理、飼料コスト削減に
取り組みました。

消費者に安いお肉を提供するためには、「いかに飼料費を安くするか」という課題がある一方で、「美味しさと
安全性」も犠牲にはできません。『食品残渣物の安全性と品質の安全性』、『単味飼料(トウモロコシや大豆粕
など)の品質検査』や、『飼料倉庫内で季節的な要因(カビや暑さによる栄養成分の低下など)による汚染や
品質劣化の防止管理』、『ネズミやネコによる病原微生物汚染』などもあり、飼料の鮮度を保持することと安全
性を担保することは大変難しいものです。また自社で配合する場合には、配合ミスのチェックが十分に働かな
いことに起因するトラブルも発生しやすいのです。(自家配合飼料の場合は、原則として行政のチェックがあり
ません。飼料の成分検査も任意です。)

生産コストの半分以上を占める飼料費を安くするために、悪魔の囁きの様な声が絶えず耳元に聞こえて
きます。ややもすると「安かろう、悪かろう」の誘惑に負けそうになりやすいものです。安全・安心の肉を
生産すると云う使命感や自分自身の良心との戦いでもあります。規模拡大に伴って安心して共に取り組める
パートナーの存在が必要となります。「餅は餅屋に任せて」という言葉がありますが、長期にわたって安全で
安心できる品質の安定した肉の生産を継続するためには、農場が生産に全力投球できる体制作りが必要不可欠です。

畜舎は自宅の台所のまな板の上と同様の位置づけ

徹底した衛生管理】でご紹介した内容は、1987年版(GP農場新設当時)の
防疫ルールの一部です。防疫・衛生管理を遵守する為に最も大切なことの一つ
は、家畜と土との接触を可能な限り避けることです。鳥インフルエンザの例で
も明らかな様に、放牧や開放の畜舎にすることは、野生の鳥獣(渡り鳥、カラス、
ハト、イノシシ、タヌキ等)や、ペット(犬、ネコなど)との接触に寄る衛生環境
の悪化や病原菌の感染などの高いリスクを伴います。私たちは食糧を生産して
いるのであり、畜舎は自宅の台所のまな板の上と同様の位置づけにあります。
舎外と舎内の履き物を分け、靴に付いた野外の病原菌を持ち込まないように
することは、防疫対策の基本です。

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よりよい製品づくりといえば、日本経済新聞の広告で緑茶飲料『綾鷹』が掲載されており、大変興味深く読ま
せて頂きました。「急須の味とにごり」への気付き、京都・宇治の老舗「上林春松本店」茶補との出会い……
よりよい製品を作るための取り組みは、どの産業も同じことの様に思えます。

食品残渣物の利用にあたって

食品残渣物の利用にあたっては、以前から概ね下記のように考えております。

特別な配合飼料
  1. 品質が安定していること。
  2. 安定的に入手可能であること。
  3. 供給量に大きな変化がある時は、2ヶ月以上前に把握できること。
  4. 含水率が風乾物程度であること。
  5. 危険物質が混入していないことが明確であり、その安全性が担保されていること。
  6. 流通経路や輸送ルートが明確であること。
  7. 価格が安定しており、且つ栄養価値に見合った価格であること。
  8. 配合割合と肉質に与える影響との関係が明確にわかっていること。
  9. 家畜・家禽の飼育農場で食品残渣物を一定量以上使用する場合は、「飼料製造管理者」などの有資格
    者の配置を義務付けること。
  10. 食品残渣物を一定量以上使用する事業所には、その安全性と利用状況(使用量、対象家畜など)に
    ついて県または国に定期的な届出を義務づけること。